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 2024年3月29日(金) 06:15 JST

初釜(2006年)

  • 2006年1月18日(水) 01:21 JST
  • 投稿者:
    apri
  • 閲覧数
    1,527

 今年はじめて釜をかける初釜の日、お茶を教えていただいている先生のお宅で初釜が催されます。まあ、出席者は普段のお稽古の仲間なのですが、いつものお稽古とはちがって、お濃茶とお薄茶の両方をお客さまとしていただきます。また、お茶だけではなくてお弁当もいただきます。ふつうお濃茶は先生が点ててくださります。お濃茶はふつうの抹茶と言っているお茶とは違ってちょっとどろっとしたお茶です。どうちがうのかはわかってないのですが、お濃茶用とお薄茶では茶の種類ちがいます。でも見た目は同じにみえます。で、お薄茶の方は習っている生徒さんの中から順番に今年は誰と前もって決められてその方が点てます。お濃茶はひとつのお茶碗で点てたものを何人かですこしづついただきますが、お薄茶の方はひとりひとりのために点てていきます。今年でお茶を習いはじめて3年となりますが、とても若輩ですが、今年はわたしにその順番が回ってきました。薄茶はずっと最初から習っていたとは言ってもなかなかいつも注意されてばかりという状態です。なにをどうやるかわかっているつもりでもいざ点てる稽古では次の動作をわすれていて先生からこれこれとアドバイスされてばかりですから。 

 昨年はお天気が雨となり、今年も寸前まで雨予報でしたが、雨もあがり、ちょっと暖かでとてもよい日よりでした。最近では久しぶりに休日に7時前から起きて、まだ寝ている主人にはわるいのですが、大きな鏡があって着替えるために部屋の電気をつけて着物の着替えをしました。実は最近着てなかったので、すっかり着方を忘れていて前日の夜はちょっと帯結びを練習してみました。帯はお太鼓にするのですが、練習してもなかなかうまくはいかなくてまあなんとかなるだろうと昨日は朝起きれなくてもたいへんと早々と寝てしまいました。最近は仕事の帰りも遅いせいか寝過ごすことも多いのですが、今日はちゃんと起きれてとりあえず時間はあるので安心でした。帯は一回やりなおしたぐらいでなんとか着れました。前に決める帯の柄の部分が少し右よりになってましたが、やりなおすのはたいへんなのでこれでよしとしました。お薄茶を点てるのとお弁当とかをお出しするとかの準備もあっていつもより、早く先生のお宅へ行きました。でも、先生の方でけっこう支度が済んでしまったらしくてほとんど手伝うこともなくて、点てるお茶を棗にはくぐらいの準備やつかうお道具のことを先生にお聞きしたりして、みなさんが揃うまで待ちました。 

 出席者が揃うと床の間の拝見をして、広間の方で主菓子(初釜では花びら餅と決まってます)をお出ししてみなさんで順番にとりいただきました。それから、小間の方へ移りますが、いったん外に出て小間にあるにじり口からひとりひとりはいっていきます。そこでまず先生からお濃茶を点てていただきます。お濃茶はすこし大きめなお茶碗に点てられたものをみなさんで順番にまわし飲みします。まわし飲みと言ってもひとりづつ飲んだあとは飲み口を清めてから、隣の方に回します。お濃茶はほんとうにどろっとしたもので味もそのぶん濃いめです。たぶん、甘いどちらかと言うと重厚なお菓子の後なのでこのくらい濃いお茶の方が合うということでしょうか。さすが、先生ですね。お点前の動線が自然ですし、見ていて気持ちがいいです。そして、そのあと、わたしの番です。緊張はおもったよりしていませんでした。まあ、普段会っている仲間だから、それに先生が点てるときとは違ってみなさんも少しお話をしたりしてくれていたので私もあまり緊張しないで済んだようです。それでも、普段ののお稽古ではひとり分を点てるくらいなので、大勢点てる場合には替え茶碗をひとつ使うのですが、最初のお正客にお出ししたあと、替え茶碗を半東の方からいただいて、さてこれをどうするのかしらちょっと迷い、稽古仲間からお湯を入れて茶巾で拭いてからと声をかけてもらいました。こんな調子ですから、まだまだですね。5人と先生で6回お薄茶を点てました。自分の中ではまあまあでしょうか。でも、前もって教えていただいていたのに拝見のときに答える棗の名前やお茶杓の銘がすんなり出てこなくて・・・。この後は先生の手作りのお弁当をいただきました。お酒もほんのひとくち、松葉にさしてある黒豆やからすみとか八寸もいただいてお腹もとても満足して初釜はおいしいものをいただいて楽しいです。でも、準備していただいていつもほんとうに申し訳ないです。終わるとまた、にじり口から出て行きます。最後に先生も交えて記念の写真をとっていただきました。細かいところではちょっとした失敗とかもありましたが、大きな粗相もなくて終わってほっとしました。また、今週から普段のお稽古がはじまります。お茶のお稽古はこれで終わりとか完成なんてものはなくて、教えていただいている先生でもすごいベテランのはずですが、ずっと先生に習っていて、なんでもだいぶ待ってゼミを受けられるようになったと言われていました。わたしなどはまだまだひよこなわけです。お茶のお点前は種類も多いし、その分季節季節のもので楽しみもあるわけですが、奥深いです。ちゃんとまじめにお稽古してすこしづつ習得していかなければですね。今年の目標は基本的なお濃茶のお点前を一通りはちゃんと覚えて先生に口添えされなくても自分でできるようにしたいです。