上村松園

 昼休みに近くにある古本屋へ足を運び、上村松園の文庫本をみつけた。「青眉抄」というタイトルでエッセイである、絶版ということなので、この画家を知ったときにはもう既に普通の本屋には置かれてなかったのかもしれない。最初は宮尾登美子の「序の舞」という小説から女性を描いた画家であることを知った。着物姿で昔の日本髪を結った画になにかとても曳かれるものがあり、画を見るとなにかをかたりかけているような気がした。画だけではなく随筆も書いていたとは知らなかった。タイトルになっている青眉、昔は嫁入りして子供が出来ると、必ず眉をそりおとしていたらしい、眉毛を剃ったあとの青ゝした後をさすようだ。眉は口や目以上に情感を訴えているらしい、そんな眉の表情が描かれているわけである。(続きをまたの機会に)


きまぐれつれづれ
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