金木犀な夜

  とある場所へ、夕方のこと、出かけに咲き始めてとてもよい香りがする金木犀の枝をちょっと切り、コンビニ袋に入れてもっていった主人。まさにこの日のために咲いたような金木犀の花。ちょうど、稲刈りの時期で出かける寸前まで農作業をしていました。

 目的地まで約2時間、まだ、開場にはならないので、外で待つ。同じように待つ仲間がちらほらと増えてきて。そう、その日は、主人が大ファンである、石野真子さんのディナーコンサートの日でありました。真子ちゃんの最近のアルバムの中に、「金木犀が香る頃」というタイトルの曲があります。

 もし、その曲を歌ってくれたら、最高なのにね。(きっと、主人は真子ちゃんにうちで咲いた金木犀をプレゼントしたかったのだと思います。)

 だけどね。その日はいつもとは、違い、名曲カバーを歌うという趣向で、持ち歌を歌う予定がなかったのであった。うん、残念です。でも、開場して、席に着き、座席の足下に置いた金木犀の枝からは花の香りが・・・。ほんとうに少し切ってきた枝なのにとてもよい香りが、なんだか幸せな気分。バラの香りもよいけど、金木犀だって負けてないよね?。金木犀の枝はあげられなかったけど、(結局、同じ仲間の方に香りを楽しんでと差し上げました。)

 でも、とっても、ここちよいコンサートでした。ディナーコンサートははじめての試みでたぶん、ファンの方へのお礼も込めた催しだったのだと思います。

 いつか、また、ディナーコンサートがあったら、今度は大きなバラの花束をもって行こうね。


きまぐれつれづれ
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