花びら餅

 日曜日はお茶の初釜で花びら餅をいただきました。お茶には濃茶と薄茶があって、ふつう抹茶と呼ばれているのが薄茶にあたります。濃茶はどろっとした感じの飲み口であります。で、お茶をいただく前にお菓子を食べます。濃茶には主菓子、薄茶には干菓子と決まっていて、初釜のときは裏千家では花びら餅を用いることになっているようです。花びら餅は正式には「菱葩餅(ひしはなびらもち)」と言います。白い丸くのばした餅が半分に折られていて半円形の形しています。中に赤い餅が入っているのが外からうっすら赤身を帯びて見えます。赤の餅の間には味噌餡が入っています。味噌餡とともに甘く炊いてあるゴボウがはさんであって外からはそのごぼうの端が顔を出しています。見た目も薄ピンクできれいだし、味噌餡というのもお上品な味です。で、このお菓子をいただいたあとに濃茶をいただきます。甘い生菓子のあとなので濃いお茶がちょうどよいというわけです。濃茶はいつも稽古をしていただくお茶の先生が点ててくださります。薄茶はひとり1茶碗なのですが、濃茶の場合は1茶碗で点てられたものを3?4人で回し飲みでいただきます。あわただしい毎日ですが、こうして、お茶のお稽古を通して1杯のお茶をおいしく飲んでいただけるように心をくばる時間をいつまでも持ち続けたいなあと思いました。


きまぐれつれづれ
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