サボテンの花がこんなところに

 いつもの朝の電車の中のこと、乗る車両の位置はほぼ決まっているが、ドアの左にいくか右にいくかはそのときの気分である。今日はたまたまドアから右で、乗ったドアとは反対側の座席の前に立ってみた。子供連れの親子3人が座っている。ひょっとして、途中で降りたらラッキーと思いながら、バックから本を出して読み始める。読んでいたのが短いストリーだったせいで、何度か窓の外の景色に目をやった。毎日乗っている電車なので外の様子が変化するわけではないのでさして窓の外の様子はちゃんと見ているわけではなく、なんとなく目が行っているという感じだったのだろう。ふと、駅に到着して、乗り降りで電車が止まっている間に道路から隔ててられた線路の脇の地面になにやら紫色のものが目についた。この寒いのに草が枯れているだろうになんだろう?紫色の回りに緑色のものがあってなんだか最初は植物だという雰囲気には思えなかったのだが、よ?くみると、なんてことはないサボテンではないか、サボテンにある棘のようなものが見える、遠いのではっきり見えるわけではない。サボテン特有のかたちから棘が見えるように思えるだけだ。えーえ、だけど、冬の外でサボテンに花が咲く、それに、こんな場所に誰が植えたのだろう。それにけっこう2メートルぐらいの範囲にあったように記憶している。朝はサボテンの花を見たと喜んでいたけど、今思うとほんとうにそうだったのだろうかとちょっと疑心あんぎになっている。いや、明日、また同じ車両の同じ位置に乗ってみればわかるではないか、確かめてみよう。


きまぐれつれづれ
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